w_tl00’s blog

インプットをまとめておく

seccamp2019全国大会参加記

8/13から8/17にかけてクロスウェーブ府中で開催された,セキュリティキャンプ2019全国大会に参加しました. 以下はその参加記です.

今回受講したのは,Aトラックの脆弱性マルウェア解析トラックです.

セキュリティキャンプの概要や応募課題などはこちら.w-tl00.hatenablog.com

参加するまで

受講するトラックやコースによって様々ですが,事前学習があります.講義は事前課題にきちんと取り組んでツールの使い方などを自分のものにしていないと当日はただ椅子を温めるだけになってしまいます. 参加したAトラックの必須講義である「インシデントレスポンスで攻撃者を追いかけろ」の事前学習は7週間に渡って行われました. 参考程度に.(個人的には,院試前で時間的にかなり辛かった...)

名刺は絶対に作っていくべきです.ラクスルというところで作成すると,3日ほどで印刷して届けてくれます.100枚あると安心です.

8/13 day1

お昼頃にクロスウェーブ府中に集合です. 昼食の後,開会式が行われます.さまざまなノベルティーがいただけました.大切に使わせていただきます. 開会式の後に「転ばぬ先の法律」,「セキュリティ基礎」,「ITの話ができる仲間を作ろう」というものがありました. 夕食後にスイーツタイムというものがあり,立食形式で参加者と交流ができます. 夜にはLT大会が行われました.どれも聞いてて面白かったし,できれば他のブースのものも聞きたかった.

8/14 day2

Aトラックの必修講義である「インシデントレスポンスで攻撃者を追いかけろ」を受講しました. この講義では,事前学習で取り組んできた内容を使ってCTF形式で問題を解いていきました.内容は,架空の企業で起きたインシデントに対して,ログを調査し,最終的にはインシデントの全容を把握するところまで行います. 事前学習で行っていた内容に沿って行われるのですが,最後の方の問題まで到達できず,不完全燃焼でした.この講義で,すこしログの扱いが上達したなと感じます.危機管理コンテストとかにも興味を持ったので来年は参加してみたい.

8/15 day3

Eトラックの「クラウドホスティングサービスのセキュリティと運用技術の研究」とCトラックの「自走運転車両を守れ」を受講しました. 「クラウドホスティングサービスのセキュリティと運用技術の研究」が一番受けたかった講義で,そして受けてとてもよかったです. 大学の講義などでは学ぶことができない内容が多く,また,最新の動向も踏まえつつ今後どのような研究が面白くなりそうかとういう内容まで知ることができました.やっぱりコンテナランタイム面白い. 研究と開発や運用の捉え方など,実体験に基づく話が印象的でした.500ページ近い貴重な資料をいただけたので,少しずつ理解を深めていきたい.

8/16 day4

Aトラックの「マルウェアの暗号処理を解析しよう」と,Cトラックの「車載LANの仕組みとメッセージの取得・解析」を受講しました. 「マルウェアの暗号処理を解析しよう」を受講して,暗号の分野に興味が出ました.アルゴリズムをもう少し深く勉強していきたい.

この日はラストナイトイベントとして協賛企業や講師の方の本が頂ける,争奪戦なるものがありました.講師の方の本がゲットできた方はサインなどを貰いに行ったほうがいいかもです. 面白そうな本が多かったので,少しずつポチります.

8/17 day5

各トラックやゼミなどの成果報告会や閉会式があります. 特に,集中開発コースやネクストキャンプの発表がとても内容が濃く面白かったです.ハイレベルなのはもちろん,どうやったらあんなにも進捗を生めるのか...

day1で頂けるTシャツを着て全体写真を撮るので,Tシャツを着るのは最終日まで待った方が良いです.

キャンプを通じて感じたこと

この5日間はセキュリティに関わる様々な分野のエキスパートの講義を受けることができる本当に貴重な機会でした. 応募課題や事前課題など,参加にあたって求められる技術的なレベルが相当高いですが,丁寧に取り組むと自ずと力がつくような内容で,やっていてとても充実感を得られました. 講義を通じて,様々な知識や技術を知ることができたのと同時にまだまだ技術的に不足しているものが多いと自覚できました.

講師陣はもちろん,キャンプ参加生は技術が好きで興味のある分野をとことん追求している人が多く,自分もそういう風になりたいと感じました.そういう人に囲まれて生活でき,自分のモチベーションもかなり高まりました. この気持ちを継続してやっていきたいです.また,あまりアウトプットをしてこなかったなと感じるので,ブログなどでの発信をもう少し増やすことを心がけます.

ホームルームや企業紹介,グループワーク,教室開放などで講師陣や企業の方にお話を伺うことができたのが個人的にとてもよかったなと感じています. Twitterやブログなどでしか繋がる機会がなく,実際に興味のある分野のことを色々とお話できる機会はとても貴重でした.

また,生活環境的にも,美味しいご飯と人権が確保されたPCやWi-Fiが提供され,講義に集中できる環境が整っています.飲む税金ことvolvicアクエリアスなどの提供もありがたかったです.

最後になりましたが,セキュリティキャンプに関わる皆さま,本当にありがとうございました.また何らかの形でセキュリティキャンプに貢献することができるように今後も精進していきたいです.

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